ピアボーナス制度で社内の雰囲気を良くしよう!導入企業も紹介

ピアボーナス制度で社内の雰囲気を良くしよう!導入企業も紹介

近年、注目を集める『ピアボーナス』をご存知でしょうか?ピアボーナスは、これまでのように「会社から従業員を評価する仕組み」とはまったく異なる性質をもつ評価制度です。アメリカで主流になっている制度ですが、日本でも中小企業やベンチャーを中心に導入が広がっています。ピアボーナスは企業にあわせて自由に取り組める制度のため、ルールを定めることでより高い効果に期待できます。
今回は、ピアボーナスの導入を検討している企業に向けて、注目されている背景やメリット・デメリットを解説します。導入事例もあわせて紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ピアボーナス制度とは?ピアボーナスはなぜ注目されている?!

ピアボーナス制度とは?ピアボーナスはなぜ注目されている?!

ピアボーナスは、従業員がお互いに仕事の成果や行動を賞賛・評価し、報酬を贈り合う制度です。報酬は現金で支給されることもありますが、日本国内で導入している企業の多くは、専用アプリやチャットでメッセージとポイントを送るのが一般的です。そもそもピアボーナスとは、「ピア(peer)=仲間」と「ボーナス(bounus)=報酬」を組み合わせた造語で、米Google社が導入したことにより広く知られるようになりました。
さらに、日本国内で「働き改革」が始まったことにより、生産性をあげる効果に期待できるとして注目が集まっています。

景品パークでは、20代〜40代男女の会社員を対象に「どのような会社で長く働きたいと思いますか?」というアンケートを実施しました。その結果、全体の87.8%が「自分の頑張りを評価してくれる(見てくれる)会社」であれば長く働きたいと考えていることが分かりました。このアンケート結果からも、普段の仕事の頑張りが認めてもらえるかどうかは、とても重要なポイントであることが分かります。

参考:2022年7月自社調べ(アンケートサービスFastask利用)

ピアボーナスは、お互いを褒めあうことがベースとなっている評価制度のため、企業と従業員の両者にとって良い仕組みづくりが可能になります。

ピアボーナス制度を導入するメリットと効果!

ピアボーナス制度を導入するメリットと効果!

ここでは、ピアボーナス制度を導入するメリットと効果を3つ紹介します。

従業員エンゲージメントが高まる

「従業員エンゲージメント」とは、企業に対する従業員の愛着や信頼を指す指標です。誰でも周りから認められるというのは嬉しいものですよね!ピアボーナスによって自然と賞賛しあう文化が定着することで、企業や仲間への愛着心を高める効果に期待できます。従業員エンゲージメントが高まると、企業理念への理解や行動指針が浸透しやすくなり、企業全体の成長にもつなげられるでしょう。

離職率低下につながる

ピアボーナスを導入することで、従来のような上司から部下への評価制度では表面化しないような、細かな成果に対しても着目できるようになります。そのため、従業員は「自分の行動が正当に評価されている」と感じやすくなり、人材定着を促進します。また、離職率の低い企業は、優秀な人材を確保しやすいため、企業にとって好循環が生まれやすくなるのもメリットです。

社内にポジティブな雰囲気が広がる

ピアボーナスは「お互いを賞賛し、報酬という形で評価する」ため、従業員のモチベーションアップにつながります。日常的に「ありがとう」と言い合っている社内でも、商品・景品が受け取れるとなれば、喜びは倍増!従業員1人1人の仕事に対するモチベーションが高まれば、社内をさらにポジティブな雰囲気にしてくれるでしょう。

ピアボーナス制度を導入するデメリットと注意点!

ピアボーナス制度を導入するデメリットと注意点!

メリットの多いピアボーナス制度ですが、導入にはデメリットもあります。具体的なデメリットとしては、以下の2つが考えられます。

手間やコストがかかる

ピアボーナスを導入する際は、専用サービスやシステムを利用するのが一般的です。企業規模でのアプリやツールの導入には、手間やコストがかかってしまいます。また、従業員へ支払う報酬も、当然ながら企業が負担しなければなりません。従業員の活用度が高まれば高まるほど、コストが大きくなるため、費用対効果を検討して導入する必要があります。

導入後も定期的な見直しが必要になる

ピアボーナスは、「ただ導入すれば良い」というものではありません。導入しても活用する社内に浸透しなかったり、報酬を受け取る人に偏りが出たりする可能性もあります。従業員が満足するようなピアボーナスにするためには、定期的に管理方法やルールを見直し、楽しく継続的に運用できるように見直す必要があります。

ピアボーナス制度を上手く導入している企業4選!

ピアボーナス制度を上手く導入している企業4選!

ここからは、ピアボーナス制度を導入している企業を紹介します。実際の事例を参考に、自社の人事制度にも活かしてみましょう!

①Google

Googleでは社員1人ずつにピアボーナスの決裁権を与え、対象となるメンバーに150ドル(約16,000円)の現金を送ることができる仕組みを作っています。ここまで1回のピアボーナス単価が高い企業は他にはあまりなく、報酬目的の人が出ないように、以下のようなルールが定められています。

・直属の上司や部下に送ることができない
・同じ人には半年間送れない
・送るには上司の承認が必要

Googleはピアボーナスを導入することで、当初の目的であった「チームワークの向上」や「会社やチームへの貢献モチベーションアップ」などの成果を出しています。

参考:Google 「Googleがピアボーナスを導入する目的」

②株式会社ベネフィット・ワン

株式会社ベネフィット・ワンでは、自社の人材育成のために開発した「インセンティブ・ポイント」を提供しています。独自の社内ポイント制度を作り、成果だけでなく業務のプロセスから評価できる仕組みを構築しました。個人に合わせた評価で、若手社員の自信につなげられるのもメリット!貯めたポイントはアイテムやサービスと交換可能で、日々の積み重ねにより業績が前年比より大幅にアップした事例の1つとなっています。

参考:Benefit one 「インセンティブ制度導入のメリット・デメリットと好事例」

③株式会社メルカリ

フリマアプリで有名なメルカリでは、「mertip(メルチップ)」という独自のピアボーナス制度をおこなっています。元々メルカリでは、四半期ごとにサンクスカードを贈り合っていましたが、より気軽に感謝を伝えられるように、mertipが導入されました。毎週月曜に1人あたり400ポイント付与され、送ったポイントは「1ポイント1円」で、毎月の給料に上乗せされて支払われます。導入後におこなったアンケートによると、従業員の約9割が5段階中4の評価と満足度の高いピアボーナス制度といえるでしょう!

参考:メルカリ 「同僚から月60回「成果給」を受け取った人も!メルカリの「ピアボーナス」運用の裏側」

④株式会社CAMPFIRE

CAMPFIREは、国内最大級のクラウドファンディングプラットフォームです。社員のほとんどがリモートワークで働く中、オンラインツールを使ったピアボーナスを導入しています。他の部署で働く従業員へも気軽に「ありがとう」という言葉とともにポイント送信できるため、社内交流がより活発に!社内全体でピアボーナスが浸透しており、日常的に活用されている成功事例となっています。

参考:CAMPFIRE 「全社員フルリモート勤務で懸念される弊害を解消」

ピアボーナス制度には従業員のニーズに合った景品ギフトを!

ピアボーナス制度には従業員のニーズに合った景品ギフトを!

ピアボーナス制度は、従業員同士が日常的に感謝し合える仕組みのため、「お互いを褒め合いながら、企業に貢献していく」という良い循環が作りやすくなります。社内全体でピアボーナス制度を盛り上げるためにも、従業員が欲しがるような景品ギフトを用意しておきましょう!人から褒められて、さらに好きなギフトがもらえたら、誰でも嬉しいものです。ピアボーナス制度の導入で、社内全体のモチベーションアップを目指していきましょう。



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