従業員満足度(ES)とは?向上させるメリットやポイントも紹介!

従業員満足度(ES)とは?向上させるメリットやポイントも紹介!

少子化が加速している昨今、人材確保がますます課題となってきています。

離職率を下げるためには、社員一人ひとりが職場環境に満足し、仕事にやりがいを持つことが重要です。

そこで注目されているのが、社員の満足度を表す指標となる『従業員満足度(ES)』。
近年、企業の成長と従業員の定着率を目指し、従業員満足度を重視する企業が増えてきています。

しかし具体的に、従業員満足度を向上させるにはどうするべきか悩む方も多いでしょう。

この記事では、従業員満足度のメリットや向上させるためのポイントを紹介します。

「従業員の離職率が高まってきている…」
「人材確保が難しい…」
「従業員の意識や生産性を高めるためにはどうすれば良いの?」

そんな方はぜひ参考にしてくださいね。

目次

従業員満足度(ES)とは?

従業員満足度(ES)とは?

従業員満足度…と聞いて、あなたはどんなことが浮かびますか?
「従業員が楽しく働いている状態」
「従業員が会社に満足して働けている状態」
などでしょうか?

中には、言葉を聞けばなんとなく意味はイメージできるけれど、具体的に何を指しているのかは分からないという方も多いでしょう。

従業員満足度とは、従業員が企業に抱く総合的な満足度のことです。
英語では『Employee Satisfaction』と呼ばれ、略して『ES』とも呼ばれることも。

具体的に総合的な満足度とは、

  • 給与やポジションなどの待遇面
  • 職場環境
  • 福利厚生
  • 仕事のやりがい

など「自社で働くことに対して、従業員がどれだけ満足感を持てているか」を意味しています。

後ほど詳しく紹介しますが、従業員満足度の向上は、従業員一人ひとりの生産性や組織全体のパフォーマンスに良い効果をもたらし、結果的には企業全体の業績アップにつながると言われています。

従業員満足度(ES)が注目されているのはなぜ?

従業員満足度(ES)が注目されているのはなぜ?

そもそも、従業員満足度が注目されるようになった背景として、少子高齢化にともなう労働力人口の減少が挙げられます。
一昔前までは企業が従業員を選ぶ立場にありましたが、今は従業員が企業を選ぶ立場に変化しました。

そのため、従業員が自社で働きたいと思えること=従業員満足度の向上は、企業の安定に欠かせないポイントであり、満足度を高めるためには自社に合った戦略的な取り組みや施策が必要になります。

また、働き方改革が進む日本では、仕事とプライベートの両立(ワークライフバランス)も見直されるようになり、より従業員の満足度向上が重要になってきているのです。

従業員満足度(ES)が低いと起こりうるリスクとは

従業員満足度(ES)が低いと起こりうるリスクとは

従業員満足度が低いと、以下のようなリスクが起こります。

  • やらされている感が強く、上司の指示がないと動かない
  • 持ち場の仕事にしか興味がなく、経営理念や企業のビジョンに関心がない
  • 生産性が低下することで顧客の求めるサービスが提供できず、顧客満足度も低下する
  • 従業員同士のコミュニケーションが減り、職場の雰囲気が悪くなる
  • 自社に対する魅力や働くやりがいが感じられず、離職率につながる

従業員満足度の低下は、企業にとって大きな機会損失をもたらし、従業員だけでなく顧客の流出により業績低下につながってしまいます。

企業・従業員・顧客にとって悪循環を引き起こさないためにも、上記のような状況になる前の対処が重要です。


従業員満足度(ES)が向上するメリット4つ

従業員満足度(ES)が向上するメリット4つ

従業員満足度が向上するメリットは以下の4つです。

①離職率の改善

従業員満足度が向上すると、自社で働き続けたいと思う環境が整っているため、離職率の改善が期待できます。
その結果、企業のサービス向上にもつながり、業績アップにもつながるでしょう!

一方で、従業員の離職率が高い企業では、採用に大きなコストも発生してしまいます。
また、教育してもすぐに辞めてしまうため、教育コストも負担に。

従業員満足度が高まり優秀な人材が定着すれば、これらのコストを抑え、資金を事業や人に投資することが可能になります。


②生産性の向上

従業員満足度が高まれば、従業員のモチベーションも同時に向上します。
モチベーションが向上すると、高い集中力やパフォーマンスが発揮され生産性がアップ!
さらに、従業員が自ら積極的に仕事に取り組むことは、チームにも良い循環をもたらし、会社としても高い生産性が期待できるでしょう。


③採用活動に活かせる

従業員満足度が高くて離職率が低い企業は、求職者にもプラスなイメージを与えられます。
求職者は報酬だけでなく、以下のような点にも着目し、就職先や転職先を探しています。
・人間関係が良いか
・成長できる環境であるか
・従業員がのびのびとやりがいを持って働いているか

そのため、従業員満足度の向上は、採用活動にも有利に働く可能性が高いでしょう。

また、従業員満足度の高い企業は、低い企業よりも人材が長く定着する傾向にあるため、採用コストも抑えられるのがメリットです。


④顧客満足度(CS)の向上

従業員満足度が向上すれば、顧客満足度(※CS)も同時に向上します。
従業員の満足度が上がることは、モチベーション・生産性アップはもちろん、優秀な人材の定着にもつながります。
その結果、顧客が求める高いサービスの提供にもつながり、顧客満足度が高まるのです。
顧客の満足度は、リピートにつながることで安定した業績につながり、口コミや紹介などで、さらなる良い循環を生むことも期待できるでしょう!

※顧客満足度はCustomer Satisfactionの頭をとって『CS』と呼ばれます。



従業員満足度(ES)を向上させるための5つのポイント

従業員満足度(ES)を向上させるための5つのポイント

ここまで、従業員満足度が向上するメリットを紹介しました。
ここからは、従業員満足度を向上するためのポイントを5つまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね!

①企業理念の共有と目標設定

従業員満足度を高めるためには、企業理念やビジョンを会社全体に浸透させることが重要です。

たとえば、自社の事業が「顧客や社会へどのように貢献できているか」を従業員に伝えられれば、仕事に対するやりがいにつながるでしょう!

と言っても、会社が一方的に目標を伝えるだけでは不十分です。

ポイントは、目標を会社全体から個人レベルにまで落とし込み、「各々が業務を遂行することが、会社の成長につながる」と従業員に実感してもらうこと!

日々の業務が会社の成長や、社会へ貢献できているとなれば、従業員の意欲も自然に高まるでしょう。

具体的には定期的な面談をとおして、評価やフィードバックを行い、従業員と目標を共有するのが大切です。
振り返りやフィードバックを行うことで、従業員の意識向上や達成感につながります。


②労働環境を整える

従業員満足度を向上させるためには、給与や労働時間など、労働に関する環境を整えることも重要です。

給与は個々の能力や働きに見合った額になっているか、どうすれば目標額になるのかを従業員が理解していることもポイントになります。

労働時間は、無駄な残業がないか見直し削減するのはもちろん、時短勤務を取り入れたり、テレワークが可能な場合は在宅勤務を導入したり、従業員に対して多様な働き方を提供するのも改善策の一つです。

また、育児・介護など社員が抱えるさまざまな背景を理解し、ワークライフバランスを意識した取り組みを進めていくことは、従業員が心身ともにゆとりを持って働くことにもつながります。


③社内のコミュニケーションを見直し・改善

従業員満足度を高める方法として、社内のコミュニケーションのとり方を工夫している企業もあります。

たとえば社内SNSを活用して、従業員同士が交流できるようにしたり、事例を共有したり、従業員の素直な声を集めたりして、社内のコミュニケーションを促進させています。

また、従業員同士で「貢献に対する称賛のメッセージ」や「少額のインセンティブ」を贈り合う仕組み『Peer bonus(ピアボーナス)』も効果的です。
従業員の貢献が可視化されることは、前向きで強い組織を作るでしょう!

さらに、メールや電話と違い、ビジネスチャットは気軽にやりとりができるため、使い方を工夫するだけで、コミュニケーションが活発になる可能性があります。


④福利厚生を充実させる

福利厚生を充実させることも、従業員満足度を向上させる有効な施策になるでしょう。
たとえば、以下のような福利厚生制度がおすすめです。

・住宅手当・家賃補助
・リフレッシュ休暇制度
・育児支援制度
・人間ドックなど健康診断の補助
・資格取得手当

このような、従業員の生活や健康をサポートする福利厚生の充実は、従業員の満足度向上と企業の信頼性向上につながります。

企業によっては、自社独自の面白い福利厚生を導入しているところも!
福利厚生については、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくだいね。

▼福利厚生とは?種類やメリットを分かりやすく解説!面白い導入事例も
https://www.keihin-park.com/hpgen/HPB/entries/6390.html


⑤人事評価制度を見直す

どんなに自社のために一生懸命働いている従業員がいたとしても、人事評価が不適切だと不満が溜まり、従業員満足度は低下します。

また、評価する人が直属の上司だけでは、主観的な評価や偏りが出てしまいがち。
そのため、公平性のある人事評価をするために、人事評価制度そのものを定期的に見直すことも大切です。

さらに、従業員満足度を高めるためには、評価基準の明確化はもちろん、客観的な評価を行う必要もあるでしょう。
その場合、人事評価を効率よく適正に行えるシステム『人事評価システム』を導入するのも方法の一つです。

人事評価システムは、従業員のこれまでの評価や結果が見える化できるので、効率的で継続的な質の良い評価ができます。



従業員のモチベーションアップに景品やギフトを用意するのもおすすめ!

従業員のモチベーションアップに景品やギフトを用意するのもおすすめ!

前述したように、『ピアボーナス』のように感謝や称賛を贈り合う仕組みは、従業員の満足度を高めるのに効果的です。

形としてメッセージやモノを贈られたり、伝えられたりするのは誰でも嬉しいですし、「これからも頑張ろう」と仕事のモチベーションにもつながるはず!

その手段として、景品やギフトを贈ってみませんか?

たとえば、定期的なタイミングで表彰したり、MVPを決めたりして贈るのも良いですし、以下のような独自のユニークな賞を取り入れるのも盛り上がりそうですね!

  • 『どこまでもポジティブ賞』…何事も前向きな姿勢で働いている人に贈られる
  • 『急成長しているで賞』…知識やスキルがどんどん向上している人に贈られる
  • 『笑顔が素敵で賞』…いつも笑顔で明るい人に贈られる
  • 『褒めるのが上手で賞』…相手の良いところを見つけ、褒めるのが上手な人に贈られる

ほかにも、従業員同士で「ありがとう」や「すごい」をポイントで相手に贈り合って、ポイントが溜まった人は、景品と交換できる仕組みもモチベーションアップにつながりそうですよね!

景品パークでは、ギフト券・カタログギフト・体験チケット・食品など、社内表彰の景品が充実しています。
1,000を超える幅広いアイテムを取り揃えているので、受賞者一人ひとりにピッタリのご褒美景品が見つかるはず!

感謝と尊敬の気持ちを込めて、景品やギフトを贈ってみてはいかがでしょうか!

▼景品パークがおススメする『社内表彰の景品』

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従業員満足度(ES)を向上させてより良い循環を作ろう!

従業員満足度(ES)を向上させてより良い循環を作ろう!

従業員満足度のメリットや向上させるためのポイントを紹介しました。

従業員満足度が高まれば、

  • 優秀な人材の定着
  • 生産性アップや組織全体のパフォーマンス向上
  • 顧客満足度を高める

など、会社全体に良い循環をもたらすでしょう。

長期的な視点で自社に合った取り組みを導入し、従業員満足度を向上させましょう!


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