コンセンサスゲームの目的!企業研修で導入するメリットと注意点

「チームで話し合っても、なかなか意見がまとまらない…」そんな課題を抱える企業が増える中、“合意形成”を体験できる研修として注目されているのが「コンセンサスゲーム」です。ただのグループワークではなく、対話力・傾聴力・意思決定力を実践的に学べる点が大きな魅力。
この記事では、企業研修でコンセンサスゲームを導入する目的や得られる効果、さらに実施時の注意点まで、わかりやすくご紹介します。「チームの力を底上げしたい」「新人や管理職研修に新しい視点を取り入れたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください!
目次
コンセンサスゲームとは?企業研修で注目される理由

「チームで納得できる答えを導き出す」――そんな体験ができるのがコンセンサスゲーム。社員同士のコミュニケーション力や合意形成力を育てるワークとして、今、企業の研修で注目を集めています。まずは、コンセンサスの意味やゲームの基本、企業で広がっている理由をみていきましょう!
コンセンサス(合意形成)の意味
「コンセンサス(consensus)」とは、みんなで意見をすり合わせて、納得できる結論を出すこと。単なる多数決とは違って、少数派の意見もくみ取りながら“納得感”を大切にする考え方です。ビジネスの場でも、「上からの指示」ではなく、現場の声を取り入れながら意思決定する場面が増えており、コンセンサスを取る力がますます重要になっています。
どんなゲームか?基本の流れとルール
コンセンサスゲームは、仮想のシチュエーションの中で、グループ全員が合意できる答えを導くゲームです。まずは一人で考えたあと、グループで話し合いながら“みんなで納得できる優先順位”を決めていくのが基本的な流れです。
(例)
・砂漠で遭難したとき、限られた道具の中で何を優先するか?
・宇宙船が月面に不時着、どの装備を持ち出すか?
こうした非日常な設定が、意見の違いや視点の多様性を引き出しやすく、チーム内の対話を活性化させます。
企業で導入が進んでいる背景とは?
「リモートワークで社員同士の交流が減った」「新入社員の主体性が育ちにくい」など、組織内のコミュニケーション不足が課題になっている企業が増えています。そんな中、楽しみながら対話力やチーム力を高められるワークとして、コンセンサスゲームが注目されています。短時間でも実施可能で、“正解のない問い”に取り組む力や、相手の考えを理解する姿勢を養えるため、新人研修から管理職研修まで幅広く活用されています。
企業で活用されるコンセンサスゲームの主な目的

コンセンサスゲームは、ただのチームワーク系アクティビティではありません。ビジネスに必要な“対話・合意・協働”の力を、実践的に学べる貴重な機会として、企業研修の現場で注目されています。ここでは、導入の目的としてとくに多い4つのポイントをご紹介します。
チームで合意を形成するプロセスを体感する
コンセンサスゲームでは、意見が異なる中でも「どうやって話し合い、合意にたどり着くか」を体験できます。このプロセスは、普段の仕事でも会議やプロジェクト推進の場面で欠かせないスキル。「ただ決める」のではなく、“納得感のある決定”がどう生まれるかを肌で感じることができます。
多様な意見を尊重し、建設的にまとめる力を養う
参加者の価値観や考え方はさまざま。その違いを否定せず、「どこに折り合いをつけるか」「どうまとめるか」を探っていくのが、コンセンサスゲームの大きなポイントです。意見がぶつかったときこそ、建設的な対話力や調整力が問われる。こうした経験は、日々の業務においても非常に役立ちます。
コミュニケーションと信頼関係を深める
お互いの考えを出し合い、受け止め合う過程を通じて、チーム内の信頼感が自然と高まるのも、コンセンサスゲームのメリットです。普段あまり話す機会がないメンバー同士でも、共通の目的に向かって対話する中で関係性が深まっていきます。チームビルディングとしての効果も高く、新入社員研修や異動後のメンバー編成時などにもピッタリです◎
組織全体の意思決定力・課題解決力を育てる
業務における意思決定や課題解決は、一人では完結しません。コンセンサスゲームを通じて、「集団で納得のいく答えを導く力」や「合意形成に向けた対話力」を育てることは、組織全体の力を底上げすることにもつながります。リーダー層だけでなく、若手や中堅社員にも身につけてほしい重要なビジネススキルです。
こんな悩みに効果的!目的別の導入事例

「うちのチームにも効果あるかも?」「どんな場面で活用されているの?」そんな疑問を持つ方のために、よくある課題や目的別に、コンセンサスゲームの導入事例をご紹介します。自社の研修にどう活かせるか、イメージしながら読んでみてください!
新入社員研修で「協調性」や「傾聴力」を育てたい
社会人になったばかりの新入社員にとって、「周囲と協力して進める力」や「相手の話をきちんと聞く姿勢」は、早い段階で身につけたいスキル。コンセンサスゲームなら、堅苦しくなく、楽しみながら“チームで動く感覚”が体験できます。自分の意見を持つ → 相手の意見を聞く → 一緒に考えるという流れを繰り返すことで、自然と協調性や傾聴力が育ちます。
チームの対話力を高めて業務効率を上げたい
チームでの業務がうまく進まないとき、その原因は「会話のズレ」や「認識の違い」にあることも。そんなときにコンセンサスゲームを取り入れることで、メンバー同士の考え方の違いに気づき、話し合う習慣が生まれます。「うちのチーム、ちゃんと会話できてるかな?」と感じたら、対話力の土台をつくるワークとしておすすめです。
管理職・リーダー層に合意形成スキルを体得させたい
部下やチームをまとめる立場にある管理職には、「ただの指示出し」ではなく、納得感のある合意形成スキルが求められます。コンセンサスゲームは、多様な意見を受け止め、まとめていく力を身につけるのにピッタリなワークです。正解がない状況で、どう導いていくか。その“考えるプロセス”を疑似体験することで、実際のマネジメントにも応用しやすくなります。
導入時に押さえておくべきポイント

コンセンサスゲームはシンプルなワークに見えますが、準備や進め方によって学びの深さが大きく変わるのが特徴です。「やってみたけど、思ったほど効果がなかった…」とならないように、事前に押さえておきたいポイントをまとめました。
ゲームの目的をあらかじめ明確に伝える
導入前に大切なのは、「このゲームで何を学んでほしいか」を参加者にきちんと伝えることです。目的があいまいなままだと、「ただのレクリエーション」と捉えられてしまい、学びが深まりにくくなります。「チームで合意をつくるプロセスを体験してほしい」「自分と他人の考え方の違いに気づいてほしい」など、目的を一言で共有するだけでも、話し合いの質が変わってきます。
正解ではなく「納得解」へのプロセスを重視
コンセンサスゲームには、明確な正解があるわけではありません。大切なのは、全員が納得できる結論にどうやってたどり着くかというプロセス。途中で意見が食い違ったり、時間内にまとまらなかったりすることもありますが、それも含めて良い経験。“話し合いそのものが学び”であることを理解しておくことが大切です。
ファシリテーターの役割が成果を左右する
ゲームがスムーズに進むかどうかは、ファシリテーターの動き次第とも言えます。自分の意見を押しつけるのではなく、場のバランスを見ながら対話を引き出す役割が求められます。下記のような点に気を配りながら、安心して意見を出せる場づくりを意識しましょう!
・一部の人に発言が偏っていないか
・沈黙が続いていないか
・参加者が目的を見失っていないか
明確な目的を持って効果的にコンセンサスゲームを活用しよう!

コンセンサスゲームは、ただ楽しいだけのレクリエーションではありません。合意形成の大切さや対話力、チームとしての協働力を自然と学べる、実践的な研修ツールです。導入する際は、「何を目的として実施するのか」を明確にし、進行やファシリテーションにも一工夫を!そうすることで、参加者の気づきや成長につながる、“意味のあるワーク”としての効果を最大限に引き出せます。ぜひ、自社の課題や目的に合わせて、コンセンサスゲームを上手に活用してみてください!
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